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この日記は私的なものであり、所属会社の見解ではありません。 GitHub: takahashikzn

VMware buys SpringSource

Spring

VMwareがSpringSourceを買うらしいです。
(SpringSource = SpringFrameworkの開発元)

参考情報はこことか。


最初にこれを知ったとき、意味が分かりませんでした。
VMwareはいったい何がしたいのだろうか、と。


プレスリリースのうち、僕が関心を持った部分を意訳してみました。

VMware and SpringSource plan to deliver compelling new solutions that enable companies to more efficiently build, run and manage applications within both internal and external cloud architectures.



VMwareとSpringSourceは、企業向けの新しいソリューションを展開していく予定だ。
そのソリューションとはシステムの内側と外側(*1)の両方へ、クラウドアーキテクチャを提供するものだ。
それを用いることで、企業は、より効率的にアプリケーションを構築、実行、管理できるようになる。



(*1) 『内側→ソフトウェア、外側→インフラ』のことを指す。(と思う)

( ´_ゝ`)フーン

VMware will acquire SpringSource for approximately $362 million in cash and equity plus the assumption of approximately $58 million of unvested stock and options.



SpringSourceの買収費用は、3.6億ドルの現金と5,800万ドルのストックオプションである。

合計で4.2億ドルですか。現在のレートでおよそ403億円ですね。まさにアメリカンドリーム(笑)

それにしても、Springの市場価値って、そんなにあるんだ…算出方法はどうやったんだろう。


Together, VMware and SpringSource plan to further innovate and develop integrated Platform as a Service (PaaS) solutions that can be hosted at customer datacenters or at cloud service providers.


These solutions will allow customers to rapidly build new enterprise and web applications and run and manage these applications in the same dynamic, scalable and cost-efficient vSphere-based internal or external clouds that can also host and manage their existing applications, providing an evolutionary path to the future.



WMwareとSpringSourceは、PaaSソリューションを展開していく計画だ。
これは、企業のデータセンタやクラウドサービスプロバイダにてホストするためのものだ。


このソリューションの狙いは、顧客がエンタープライズアプリケーションやWebアプリケーションを素早く構築し、実行および管理できるようにすることだ。

また、構築したアプリケーションをvSphere(*1)ベースのクラウド上で動作させると、より動的に、よりスケーラブルに、そしてより費用対効果が高くなるだろう。



(*1) VMwareの製品の一つ。

VMware has led the modernization of datacenter infrastructures through innovative virtualization and cloud architectures, providing customers with cost savings, agility and choice,” said Rod Johnson, chief executive officer, SpringSource.


“The SpringSource team and community are committed to revolutionizing the way companies build, run and manage applications. By combining forces, I’m confident that we’ll be able to deliver a set of truly remarkable solutions that dramatically simplify enterprise IT.”



SpringSourceのCEOであるRod Johnsonはこう語る。


VMwareは、その優れた仮想化技術によりデータセンタのインフラをモダン化した。それにより顧客へもたらされるのは、コスト削減や機敏さ(*1)、そして選択肢(*2)である。」


「SpringSourceとそのコミュニティは、企業がアプリケーションを構築、実行、管理する方法を進歩させていくことに、ずっと注力してきた。
エンタープライズITを劇的に単純化する素晴らしいソリューションを(SpringSourceがVMwareに買収されることで)提供できるであろうことを、私は確信している。」



(*1) アプリケーションのデプロイメントが素早くできるというコトを指している(と思う)
(*2) インフラを構成するときの選択肢が増えた、という意味(だと思う)



Expert One-on-One J2EE Design and Development (Programmer to Programmer)

御大ご近影。通称『禿げ本』。
僕も数年前に読みました。


実践J2EEシステムデザイン

和訳本はこちら。


余談

Apache Tomcat is the world’s most widely used Java application server, deployed at more than 60% of all organizations running Java server applications.
SpringSource is the key contributor to and maintainer of Tomcat and is responsible for more than 95% of the bug fixes over the past two years.


Apache Tomcatは世界で最も使われているアプリケーションサーバであり、そのシェアは60%以上である。
Tomcatの過去2年間におけるバグフィックスの95%以上はSpringSourceの貢献により行われたものである。

へーそうなんだ、知らなかった。素直に感謝。
毎日Tomcatをありがたく使わせて頂いております。


感想

とりあえずざっと読んでみたけど、感想はやっぱり
「なぜVMwareがSpringを買うのだろう?」以外に出てこないですね。


SpringSourceはこれまで企業買収を結構やっていて、獲得したプロダクトはいろいろあるけれども、
それでもやっぱりコアテクノロジはDIコンテナという、言わばただのソフトウェアライブラリに過ぎないわけです。
その一方でVMwareは要するに、OS環境を提供するだけです。
両者の隔たりは大きいどころか、ほぼ畑違いと言ってもいいですね。シナジー効果を狙うのはちょっとムリがあるかと。


VMwareは、SpringSourceを買う前に、もっと他に買うべきものがたくさんあると思います。
それとも、二正面作戦でもやるつもりなんですかね。


公式アナウンスでは大丈夫と言っている(というか、そう言わないとトンデモナイことになる)けど、
それでもやっぱり今後のSpringのライセンスが不安だ。forkする羽目にならなきゃいいけれど。