※ネタバレを含んでいます。これからライオンキングをご覧になる方は読まない方が良いです。
※辛口の評価をしています。ファンの方は読まない方が良いです。
先週の土曜日、ライオンキングを観に行きました。
当日は土砂降りでかなり悲惨な感じでしたが、どうにか会場へ到着。
まず最初に
ギリギリに着いたためか、もうステージが開演する直前での入場となりました。
僕は知らなかったのですが、ライオンキングって最初に、客席からドドーッと
役者さんが入ってきてステージまで行進するじゃないですか。
ギリギリの入場だったために、それを後ろから見ることが出来たことが、ちょっとオモシロかった。
これぞまさに舞台裏!
第一部
ストーリーは2部構成です。
第一部:少年期
第二部:青年期
ストーリーの骨子は、よくありがちな
「挫折し、すべてを奪われた主人公が、復讐を成し遂げすべてを取り戻す」
というものです。
そのようなストーリーに置いて、主人公の父親である現王は死ぬことが求められるわけです。
だから観客は「さあいつ死ぬ?いつ死ぬ?」と思いながら観ることになります(笑)
少年期の主人公を演じる子は何歳なんでしょうか。たぶん10歳前後だと思いますが、
とてもエネルギッシュに、文字通り舞台を駆けまわっています。とても同年代の子と同じには見えない。
既に立派な「役者」です。子役だから少々下手でもいいよね〜なんて妥協は一切ありません。素晴らしい。
第二部
晴れて(?)父親が悪役の罠によって死を迎え、第二部が始まります。
…なんですが、晴れてニート生活を謳歌していた主人公シンバくんに余り共感が持てません。
心のなかに「そんなにスッパリ忘れていいのかよ?自分の父親が死んだんだぜ?」と?マークがたくさん出たのを覚えています。
で、昔の幼なじみと偶然の再会を経て、自分の過去と真摯に向かい合い、悪役への復讐を果たすわけですが、
最後のクライマックスがなんか、台本が雑です。
悪役とのバトルは当初、圧倒的劣勢だったのですが、よくわからないままに何故か形勢逆転、そして勝利を手にしてしまいます。
そして大円団。以上終わり。
おいおい、やっとここまで来たのに、そんなにアッサリ終わっていいの?
これまで主人公の心理状態を細かに表現してきたのに、それを具体的行動に移す描写はこんなに手抜きでいいの?
総評
役者の方の演技や演出は素晴らしいです。なんというか雄大なサバンナの自然を感じました。
ただ、正直なところ、ストーリーがアッサリしすぎ。良くも悪くもディズニー製です。
確かに子供向けにはちょうど良いのでしょうが…これで10年も持つものなんでしょうかね。
僕はウィキッドの方がずっと面白いと思います。